CT検査について

当院では、的確な診断を得るために高度画像診断装置であるマルチスライス3D-CT撮影装置を導入しています。レントゲン検査や超音波検査では確定診断が困難な体の内部構造を、詳細に検査することが可能です。

この装置により、より正確な病気の診断が可能となり、適切な治療計画を立てることができます。当院では、診断から治療までのトータルケアに対応しています。

CT検査でわかること

CT検査は、さまざまな疾患に対して非常に有用性の高い検査方法です。以下のような疾患の診断に活用しています。

  • 椎間板ヘルニア:脊椎の異常を明確に特定できます
  • 腫瘍性疾患:腫瘍の位置・大きさ・周囲との関係を評価します
  • 骨関節疾患:骨折や関節の異常を詳しく確認することが可能です
  • 胸部・腹部疾患:臓器の状態を立体的に把握できます
  • 水頭症・脳腫瘍:脳の構造的な異常を診断します
  • 血管奇形:造影検査により異常な血管の走行を描出できます

通常のレントゲン検査では見つけにくい病変も、CT検査であれば発見につながることがあります。

検査の流れ

CT検査は、動物が動かないようにするために全身麻酔下で行います。検査の流れは以下の通りです。

  1. 診察・検査前評価:事前に身体検査や血液検査を行い、麻酔のリスクを確認します
  2. 麻酔導入:安全に配慮しながら全身麻酔をかけます
  3. CT撮影:撮影自体は短時間で完了します。必要に応じて造影剤を使用する場合もあります
  4. 覚醒・経過観察:麻酔から覚めた後、状態を確認します
  5. 結果説明:画像を解析し、飼い主様に診断結果をご説明します

症例紹介

症例1

プロフィール
ヨークシャーテリア 1歳3か月 雌

診断:門脈体循環シャント
けいれんを主訴として来院され、造影CT検査により門脈体循環シャントと診断されました。消化管からの血液が肝臓を経由せず全身に回る異常血管が存在しており、手術により異常な血管を遮断することで治療され、正常な状態に回復しました。

症例2

プロフィール
ミニチュアダックスフンド 6歳 雄

診断:椎間板ヘルニア
後肢の麻痺を主訴として来院され、CT検査によって明確に診断および病変部位を特定しました。手術を実施し、元通り歩けるようになりました。

症例3

プロフィール
日本猫 推定3ヶ月 雄

診断:頭部外傷、頭蓋骨陥没骨折
交通事故にあった子猫を保護されて来院されました。無麻酔下でCT撮影を行い、頭蓋骨に陥没骨折があることが診断されました。対症療法により加療し、後遺症もなく元気に生活しています。

検査についてのご案内

CT検査は完全予約制となります。まずは診察を受けていただき、獣医師がCT検査の必要性を判断いたします。
検査に関するご質問や費用については、お気軽にお問い合わせください。